すっかりご無沙汰をしましたが、元気です(笑)
新たな家族(生後4か月の子猫)を迎えて寝不足の日が続いたくらいで、あとは大したこともなく変わらずにやっております。読書会など、サロン活動の報告も滞っておりましたが、続いておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
10月10日、第24回のテーマは『数・数字』でした。
多種多様な本が持ち寄られ、笑いあり、しんみりあり、にぎやかに過ごすことができました。ありがとうございました。
次回は、早いもので12月12日。
恒例となった『わたしの2020年』です。ご参加お待ちしております♪
持ち寄り本の紹介です。
●たった一人の大きな力 蓮見太郎
ひとりで大きな宮殿を作った人、ひとりでゴミを拾い続けた人、ひとりでリヤカーで旅を続けた人・・・笑われてもバカにされても、信念のままにやり続けた30人の本当の話。
●ハチドリのひとしずく 辻信一
森の火事を消すために、小さなハチドリは一滴ずつ水を運ぶ。「そんなことをして何になるのか」と笑う動物たちに、ハチドリは「私は私にできることをしているだけ」と答える。南米アンデスに伝わる話。
●大河の一滴 五木寛之
1998年に出版された随筆集で、令和の時代も読み続けられるロングセラー。人生は苦しみと絶望の連続で、地獄は今ここにある。人間などちっぽけな存在で「大河の一滴」に過ぎない…その覚悟が定まった時、真の希望と生きる勇気が訪れてくる。
●墨汁一滴 正岡子規
死の前年(明治34年)に新聞連載さた随筆集で、幼少期の思い出話もあれば、脊椎カリエスの激しい痛みを客観的に観察する日もあり、他の人の作品を酷評する日もあり。《病床六尺》にある子規が、墨汁を一滴一滴注ぐように綴った珠玉の言葉たち。
●1973年のピンボール 村上春樹
デビュー作「風の歌を聴け」に続く長編2作目で、3作目の「羊をめぐる冒険」と合わせて「鼠3部作」と呼ばれる。東京で小さな翻訳事務所を営む《僕》と、大学を辞めて故郷で過ごす《鼠》。傷を抱えた二人は、それぞれの儀式で青春に別れを告げる。
●1Q84 村上春樹
10歳の少年少女《天吾》と《青豆》は、互いを思いながら離れ離れとなって年月が過ぎていく。1984年、二人はこれまでの世界とは微妙に異なる1Q84の世界に入り込み、さまざまな試練を経て再会を果たしたのち、1984年に戻る。
●博士の愛した数式 小川洋子
交通事故の後遺症で記憶を80分しか保てなくなった元数学者の《博士》、彼の家に派遣された家政婦の《わたし》、その息子の小学生《ルート》。3人は、さまざまなトラブルを乗り越えながら、温もりに満ちた日々を過ごしていたが…。3人が織りなす儚く美しい奇跡の時間。
●日本人 数のしきたり 飯倉晴武
神社で参拝する時の「二礼二拍手一礼」、「三々九度」に「七五三」。日本に伝わる数の《しきたり》にこめられた意味とは?
●歌に私は泣くだろう~妻・河野裕子闘病の十年~ 永田和宏
●たとえば君~四十年の恋歌~ 河野裕子・永田和宏
64歳で他界した歌人・河野裕子の生涯と作品を、同じ歌人である夫の永田和宏との相聞歌やエッセイなどでたどる。『生きてゆく とことんまでを生き抜いて それから先は君に任せる』『わたしには 七十代の日はあらず 在らぬ日を生きる君を悲しむ』
●二十億光年の孤独 谷川俊太郎
1952年に刊行された第一詩集で、谷川俊太郎が17歳のころからの作品を収めている。青春の孤独と未来をみつめ、今なお愛され続ける詩人の原点となる一冊。
●人間 加古里子
ビッグバンから現在までの人間の歴史を縦糸に、人体の構造や文化の歴史を横糸に、「人間」を真正面からとらえた図鑑のような絵本。「万物の霊長」とか「進化」という人間至上主義を排し、生物が互いに影響しあいながら共生し、互いに補う歩みをしてきた足跡として描く。
●人生の親戚 大江健三郎
悲しみ、それは人生の親戚。肉体に障害を抱えた長男と、精神に障害をもつ次男。自殺によって二人の息子を同時に失った女性の魂は、その悲惨をどう引き受け、癒しへとたどりつくのか…。文庫版の巻末に掲載された河合隼雄氏の解説もおすすめしたい。
●二枚腰のすすめ 鷲田清一
新聞に連載された「人生相談」をまとめた本。さまざまな相談の裏と表をひっくり返し、どう生きていくかのヒントを教えてくれる。どん底でも持ちこたえていくのは、《二枚腰のかまえ》だ。
●月と六ペンス サマセット・モーム
1919年に出版された歴史的ベストセラーは、ある画家の情熱の生涯(ゴーギャンがモデルと言われている)を描き、人間の本質に迫る小説。幼くして両親と死別したモームは、叔父の元で医師となり、医療助手の経験を描いた小説で注目され、作家となった。
●101年目の孤独 高橋源一郎
ダウン症の子どもたちのアトリエ、身体障害者だけの劇団、学年もクラスも宿題もない学校、死にゆく子どもたちのためのホスピス…。少数派、マイノリティー、弱者などと呼ばれる人たちのいる場所を『希望の場所を求めて』訪ねたルポルタージュ。
●四十一番目の少年 井上ひさし
作家の自伝的な短編小説。児童養護施設に暮らす少年の切ない夢と残酷な現実に、胸が締めつけられる三篇。『これは稀有の「物語作者」がどのように誕生したか…その恐るべき辛酸の過程をつぶさに描いた「物語」なのである(巻末解説より)』
●十代のきみたちへ 日野原重明
『いのちを守るということについて、これほどしっかりと作られた憲法は世の中のどこにもありません。人間の根本にかかわることが憲法に書かれています』日野原先生が子どもたちに贈る、『ぜひ読んでほしい憲法の本』。
●平穏死10の条件 長尾和宏
在宅医療に打ち込む「町医者」長尾先生が教えてくれるのは、「死ぬ時のほんとうのこと」「平穏な最期」について。大病院では決して教えてくれません。
●目で見る数学 ジョニー・ポール
数の起源についての物語や魅惑的な数にまつわる話を、美しいビジュアルを駆使して伝える絵本。
●どんぶらどんぶら七福神 みきつきみ/柳原良平
軽快な数え歌とカラフルな絵にのせて、七福神を楽しく紹介。意外と知らない「七福神」について、大人も勉強になる絵本。
●寿命図鑑 やまぐちかおり
動物、人、建築物、機械、天体など、この世のすべてを13のカテゴリーに分けて、345個の寿命を集めた図鑑。生き物も、モノも、いつか死んでしまう。だから、一生懸命に生きて、大切にする。
●いのちのまつり~おかげさま~ 草場一壽/平安座資尚
世代を超えて伝えたい大切なメッセージを、生きていることへの感謝の言葉『おかげさま』をテーマに描く本。大きなしかけページが楽しい。
●100万回生きたねこ 佐野洋子
1977年に刊行され、今も愛され続ける絵本。ある時は国王の猫、ある時は泥棒の猫、ある時は小さな女の子の猫…。100万回も生まれ変わってきた猫は、本当は飼い主のことが嫌いだった。そして、誰の猫でもない野良猫になったとき出会ったのは…。
●My Birthday Book
366日が一冊ずつ本になり、366通りの性格や運勢やラッキーアイテムなどがまとめられている。大切な人への贈り物にしたい一冊。
●100年後の人々へ 小山裕章
原子力平和利用の研究を夢見て大学に進んだ著者は、後に、反原発の立場から研究と発言を行うようになる。福島第一原子力発電所の事故から3年後に、痛切な思いを吐露した。『100年後の人々から、暗い時代に向かおうとしている今という時代をお前はどう生きたかときっと問われるだろう。そのとき、誰からも拘束されず、自由に生きているひとりの人間として、私は私らしく生きたと答えられるようでありたいと願う』
次の3冊は、SNS投稿で参加したメンバーからです♪
●感動する数学 桜井進
数学を《発見》《芸術》《ドラマ》などと表現し、感動させてくれる本。
●算数の呪い ジョン・シェスカ/レイン・スミス
朝起きると、何もかもが算数の問題に変わっていたら? 女の子の一日を通して楽しく学ぶ。算数に興味を持ってもらえそう。
●はかれないものをはかる 工藤あゆみ
数にできないものを、はかる。自分の心と対話する49の言葉。
『お金ははかれます いのちははかれません はかれないものをはかるには 目盛りがない魂の秤が必要です』谷川俊太郎