第1回「ゆるふわ読書会」は、雲母書房『ケアの宛先』を課題本にして介護福祉関係者3名が参加して開催。
同じ本を手にして同じところを読みながら(時には音読もしながら)、感じたことを自由に話していくスタイル。
「巻頭言」の文章から熱く語り合ってしまい、32ページまでしか進みませんでした(笑)
なので、次回5月23日は32ページからです。
本の中の言葉に導かれながら、参加者それぞれの具体的な『ケア』の場面を思い出し、深掘りし、嚙みしめていたような気がします。ありがとうございました。
●生きてると、生きているって当たり前だと思う
●人間も他の生命体も老い、病み、死を迎える。去る、全てが去る。生命共通の摂理。
●去る時、去る生命体の横にいて、何かできることがあるなら、手を差し出したい、支えたい、力になりたい、と多くの人が思う。ケアの心って誰の中にもある。
●臨床には、強風の日も吹雪の日も、日照りの日もある。ケアの根も芽も成長を止め、時には折れたり、断たれたりする。そこで考える。臨床って何だろう、ケアって何だろう。
『ケアの宛先』巻頭言より抜粋
生命が去るとき、その最期の息を感じながらそばにいて、生命の温もりが去ったことを受けとめる。
温もりが去ったあとの冷たさは、まぎれもなく生命が去ったことを知らしめてくれて、自分は生きているとわかる。
目に見える形がなくなってしまったら、手で触れることはできなくなって、思い出さないといけなくなって、それはとても悲しい。
身についたクセで、あたかもそこにいるかのようにふと見てしまった時、ちょっと可笑しい。
そんなクセも、やがて時がたつと失くしてしまうのだとわかっていて、それも悲しい。そんな今日このごろ。
※第2回「ゆるふわ読書会」 5月23日(土)19時~21時
課題本『ケアの宛先』雲母書房
※2冊目の課題本は『安心して絶望できる人生』NHK出版を取り上げます。
いつになるか未定ですが(笑)
奇数月ごとに開催していきます。
ご参加お待ちしております。