《注文をまちがえる料理店》をご存知ですか?
認知症の方たちがホールスタッフを務め、美味しい料理を提供するレストラン。
あえて「まちがえる」と看板にかかげることで、「こっちもおいしそうだし、ま、いっか」と言って笑い合える、そんなおおらかな気分が広がっていくことを願って、全国で開催されているようです。
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先日、松山市社会福祉協議会の主催で行われたのは、《注文をまちがえる喫茶店at愛松亭「漱石珈琲店」》。
旧松山藩主の子孫・久松伯爵の別邸として建てられた萬翠荘(国重要文化財)にある漱石珈琲店「愛松亭」を会場に、一日だけの限定オープン。
初めての試みということで、「ご招待客」の一人としてお声かけいただき、参加してまいりました。
松山城のふもとから坂を上っていくと、あちらこちらに道案内をする「かも」さんが♡
招待状も道案内の「かも」さんも、スタッフさんたちのユニフォームも凝りに凝ったもので、実行委員会の熱い気持ちが伝わってきました。
この「かも」さんは、《注文をまちがえるかも》の「かも」だそうです。
ケーキとドリンクを選んで注文するのですが、私のいたテーブルでは《まちがい》は起きませんでした(笑)
もし間違って他の人の注文したケーキが運ばれてきたとしても、確かに、「こっちも美味しそうだからOK!」と言えたはずです(笑) それくらい、ケーキもコーヒーも本当においしかったんです!
これは、しかけとして本当に大事なことだなと思いました。実際に参加させていただくことで、実感できました。
「認知症だから」というレッテルを剥がすために、会場選びや提供するメニューのクオリティを重視すること。
人と人として、おおらかで寛容であること。
対価を払うにふさわしいクオリティで提供すること。
そのバランスを追求しながら、念入りに準備されたことが伝わってきました。
ホールスタッフの皆さんは、満面の笑みで余裕の接客サービス。
どちらかというと、客席のほうが緊張気味でした(笑)
認知症の理解促進と「ま、いっか」の気持ちを広げるための喫茶店。
今後の広がりを願っています。
ありがとうございました。