介護認定の変更申請にまつわるドタバタ続編です。
母の変更申請は、一番軽度な<要支援1>から<要支援2>になるのは難しいとケアマネージャーに言われていました。
市から派遣されてきた訪問調査員の質問(季節を問う)に正解したことで、「認知症による問題行動なし」と判定されるからというのが理由でした。
「あの調査員は厳しいから」と、ケアマネージャー。
訪問調査が行われてから一ヶ月あまりして実家に郵送されてきた通知書には、<要介護2>と記載されていました。
ケアマネージャーに電話した父は、「要支援2の見間違いじゃないのか?」と疑われたと言って憤慨していました。
要支援から要介護になると、ケアマネージャーが変わります。
制度上、担当する機関が<地域包括支援センター>から<居宅介護支援事業所>に変わるので、人も変わるのです。
その引継ぎの場に、私も同席しました。
これまで私は電話だけでしたので、対面するのは初めてでした。
言いたいことは数々ありますが・・・二つだけ。
もっとも印象に残ったのは、本人+家族+訪問ヘルパーのグループAと、新旧ケアマネージャーのグループBとの距離でした。
Bは、制度や新たなプランについて滔々と述べます。
介護保険サービスの利用量を増やすにあたっての自論を一方的に展開している感じ。
グループAは、それぞれ違う表情で聞いていますが、Bはおかまいなしなのでした。
私は、グループBは利用者・家族の性格や生活ぶりというものを見ない(知らない)人たちだと思いました。
一方的に展開される自論(本人は“提案”と言っていた)は、現実感を伴わない机上のものでありました。
提案されたものを一つ紹介すると、「リハビリの人に週一回来てもらって、ベッドからトイレまで歩行訓練をして、足をマッサージしてもらう」というものでした。
理由は、「歩けなくなったらいけないから」でした。
「お父さんはそんなことしたらダメですよ!」と、父は無言なのに一方的に御指導されていました。
もう一つ気になったのは、「お父さん」「お母さん」という呼び方でした。
本人とその配偶者である二人を「お父さん」「お母さん」と連呼するので、ますますAとBが隔たっていくように感じました。
実家の両親は、「お父さん」「お母さん」と呼ばれて嬉しいキャラクターではありません。
訪問ヘルパーさんたちは、決してそのような呼び方はしません。
たとえ私が同席していても、です。
あらためて、節度や敬意というものについて考えさせられました。
ケアマネージャーが「ニンチじゃないから要支援2になるのも難しい」と言っていた案件が、「要介護2」になったと。
「あれはリスク回避として言っていることです」とのことでしたが、それにしても今回の結果は想定外だったみたいでした(笑)
当該ケアマネージャーに言いたいことは多々ありますが、ここでは差し控えます(笑)
本人や家族、その家の中で直接かかわる訪問ヘルパーは、今日一日をすごすために、それこそ必死こいて奮闘しています。
そんな当事者感覚というようなものを、ケアマネージャーという役割の人にも少しでいいから持ってもらいたい。
自分の家で暮らしていきたいという人にとって、頼りになる存在であっていただきたい。
よろしくお願いいたします。