小雨が降ったり陽が射したりしている今日は、「国際女性デー」です。1975年に国連が定めた記念日で、1904年の3月8日、ニューヨークで女性労働者が参政権を求めてデモが行われました。
⇒昨年の投稿『一番賑やかなヤツであってくれ』
今年は何にしようかなあと、「茨木のり子詩集」のページをめくってみました。
『落ちこぼれ』のなかの「華々しい意志」という言葉が飛び込んできて読み直してみると、いつものように檄をとばされて・・・落ちこぼれの実を包容できる豊かさを、持ちうる人になりたいものだと思ったことでした。
はみだしナースと名乗るに値する味を身につける60歳代にしたいなあ、な~んてね(笑)
落ちこぼれ 茨木のり子
落ちこぼれ
和菓子の名につけたいようなやさしさ
落ちこぼれ
いまは自嘲や出来そこないの謂(いい)
落ちこぼれないための
ばかばかしくも切ない修業
落ちこぼれこそ
魅力も風合いも薫るのに
落ちこぼれの実
いっぱい包容できるのが豊かな大地
それならお前が落ちこぼれろ
はい 女としてはとっくに落ちこぼれ
落ちこぼれずに旨(うま)げに成って
むざむざ食われてなるものか
落ちこぼれ
結果ではなく
落ちこぼれ
華々しい意志であれ
「国際女性デー」に、もう一度観たい映画、お薦めの映画は「マグノリアの花たち」です。
アメリカ南部の小さな町の美容院を舞台に、6人の女性たちの友情を描く群像劇で、30年近く前の映画です。
サリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、ドリー・バートンなどなどの存在感がすごいのはもちろんですが、「プリティ・ウーマン」前のジュリア・ロバーツが初々しく美しくキラキラと輝いております!
悲しくやり切れない状況を深刻ぶった悲話にするのではなく、美容院に集う女性ならではの、楽しく陽気な交流をベースにしています。
華やかに強い意志で生きていく♪