とても嬉しいできごとの報告です。
何度か訪問していた「特別養護老人ホーム阿育苑」において、今治美須賀病院の総師長と看護師長お二人を迎えての「ノーリフト講習会」が開催されました。
精力的に職場改善に取り組む病院と、同じ今治にある介護施設がつながる瞬間に同席することができて幸せでした。
同じ地域の病院がチャレンジして成果を出している姿、その熱意を受け取ってくれた職員の皆さんに感謝です。
ベッドの背上げ&圧抜きやスライディングシートを、始めは遠慮がちに、だんだん楽しんで体験されておりました♪
ベッドから車イスへの移乗にボードを使う方法や、車イス上での座りなおしにスライディングシートを使う方法も見せてもらいました。
介助する職員にも利用者にも負担なく、「せーの!」「よいしょ!」というかけ声もない。
「阿育苑ではこれがあたりまえ」という日を目指して、この一歩を次につないでいってくださることを切に願います。
同じ地域ということで、実は病院と施設の職員が知り合い同士だったり、家族が利用していたりというつながりが元々あったのですよね。
そこを今回つなげたのは、美須賀病院の本「めざせマグネットホスピタル」でした!
⇒美須賀病院の挑戦についてはコチラ
「めざせマグネットホスピタル」を読んだ阿育苑(あしょかえん)の職員さんが、「これ読んでください!」と言って施設の事務長に渡したのが、ことの始まりなんです。
その話を事務長からうかがって感動した私が、美須賀病院の総師長:重見さんに伝えて・・・阿育苑の施設長と事務長が重見さんをたずねて・・・まず全体講習会をやろうということになって・・・。
いいと思ったらすぐ行動!
そして、蓋を開けてみると、実は元々つながりがあったのね~ということに(笑)
阿育苑の玄関で私たちを迎えてくれたのは、こんな素敵なウェルカムボードです。
愛媛県の新人介護職員定着プロジェクトをきっかけに取り入れたウェルカムボードは、試行錯誤しながら進化を続けて、今では日常の風景になっているようです。
働いている事業所を誇りに思えるからこそ、訪れる人を心から歓迎することができるのではないでしょうか。
指示されたからやるのではなく、職員が主体的に楽しんでやれている好事例のひとつでもあります。
職員と利用者のために職場環境を改善する。
そして、ケアの質を上げていく。
その方法のひとつが、ノーリフト理念の浸透や福祉用具の導入や「て・あーて」の実践です。
私たちが帰るとき、ひとりの利用者さんが笑顔でずっと手を振ってくれていました。
はじめの一歩を踏み出した阿育苑の皆さんを、これからも応援したいと思った一日でした。
美須賀病院の皆さま、阿育苑の皆さま、ありがとうございました。