笑う門には福いっぱい

第9回「本好きのための読書サロン」は、「笑う」をテーマに開催しました。

予想を上回るバラエティ豊かな本たちが集まりました♪

 

とにかく可笑しい、ちょっとシュール、なんだかじーんとくる、ニンマリ独り笑い…。

一緒に笑える人がいるのって幸せなことですね。

『人生において、人が笑う時、真剣でなくなるわけではないのと同様に、死ぬ時もまた、面白くなくなるわけではない』

ジョージ・バーナード・ショー

●「いいからいいから」 長谷川義史

なにがあっても「いいからいいから」ニコニコ大らかなおじいちゃん。「いいからいいから」って肩の力を抜いてみたら、たいがいのことは何とかなるのかもしれませんね。

 

 

●「パンダ銭湯」 tupera tupera

この本を開いてパンダの秘密を知ってしまったあなたは、ますますパンダが好きになって、可愛いシャンシャンの動画から目が離せなくなりますよ。ページをめくるたびに期待が膨らんでいく楽しい絵本です。

 

 

●「大人の語彙力ノート 」 斎藤孝

ふだんよく使っている言葉を、上品で相手への配慮が伝わる言い方に変換する方法が紹介されています。教養あふれる大人になった気分で、きっとニンマリしてしまうでしょう。

 

 

●「この人ゴミを押しわけて はやく来やがれ王子さま」 イチハラヒロコ

ランゲージ・アーチストの作品や個展の様子を紹介した一冊。暮らしの中から生まれたシュールな言葉たちが、ちょっと切ない気持ちも笑い飛ばしてくれる!

 

 

●「このあとどうしちゃおう」 ヨシタケシンスケ

おじいちゃんが残したノートには、死んだらどうなりたいか書いてありました。《死を見つめる老人》の心のうちを絵本にしてしまった、その発想のセンスがすごいです。ノートを見た男の子は、どんな大人になるのかな。

 

 

●「鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!」 鴻池剛

ツイッターで話題になった漫画が本になりました。ネコと暮らしたことのある人にとっては、あるある~の笑いが止まらないでしょう。ときどき挿入されている実物のニャン写真が可愛くてたまらにゃい。

 

 

●「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」 今泉忠明/監修

どのページを開いても、ちょっと笑える「ざんねんな」いきものたちの話です。誰かに話したくなるような、進化にまつわる豆知識がいっぱいです。

 

 

●「せつない動物図鑑」 ブルック・バーカー(著)/服部京子(訳)

アメリカで話題になった「世界一ゆるくておもしろい動物図鑑」が翻訳されました。かわいいイラストや吹き出しのセリフも楽しい本です。

 

 

●「大家さんと僕」 矢部太郎

絶賛大ヒット中の実話エッセイ漫画。大家さん(87歳おひとりさま)の老人力(オトナ力?)に惚れちゃいます。ひとりだと風に吹き飛ばされるくらい心もとない。でも、二人なら大丈夫♪

 

 

●「伊予弁ぞな」 松友武昭

~やけん、せせかましい…愛媛の方言を集めた本です。今も日常に生き続けている堂々の方言、消えてしまった方言。祖父母や父母を思いだす懐かしい言葉たちにジーンときます。

 

 

●「心からのお見舞い」 パッチ・アダムス

クリニクラウン活動の創始者:パッチ・アダムスによる「お見舞い入門書」。人はみな、思いやりのある楽しい出会いを必要としています。今はなきロビン・ウィリアムスがパッチを演じた映画「パッチ・アダムス」は必見です。

 

 

●「笑う子規」 天野祐吉(編)

松山市立子規記念博物館 名誉館長:天野氏が編集した“よもだ精神”子規の俳句集です。

 『めでたさも一茶くらいや雑煮餅』

 『念仏や蚊にさされたる足の裏』

 『占いのついにあたらで歳暮れぬ』

 

 

●「墨汁一滴」 正岡子規

亡くなる一年前、新聞に連載された随筆です。激痛にのたうつ病床から、人を自然を世の中を観察し、批評する子規。故郷ですごした幼い日々を回想し、病ゆえに叶わぬことを妄想する子規。随所にあふれる《笑い》のセンスは、子規の真髄なのかも。

 

 

●「かおノート」 tupera tupera

本にセットされたシールを貼って、いろんな顔を作って遊ぶ本。アートな“福笑い”は、子どももオトナも楽しめそうです。

 

 

●「今日も一日きみを見ていた」 角田光代

ネコに魅せられ、ネコ愛に目覚めた小説家のエッセイゆえ、その観察力、洞察力、表現力にひれ伏すほかありません。アメショー・トトの愛らしい写真も、ニコニコしながら一日見ていたい。

 

 

●「おしっこの放物線」 村瀬孝生

『宅老所よりあい』の代表である筆者が、お年寄りとの暮らしを涙と笑いに包んで描く世界は、深くて温かい。詩人:谷川俊太郎氏が「そんじょそこらの小説よりはるかに面白い」と絶賛!

 

 

●「富士山てぬぐい本」 濱文様

手ぬぐいを本のように折りたたみ、紐でとじた「手ぬぐい本」。開くと一枚の手ぬぐいになるのだけれど、きっと紐を外すことはないでしょう。本に見立てたカバーがステキです。

  ⇒濱文様のサイトはコチラから

 

 

●「ふくわらい」 西加奈子

特異な環境で育ち、愛情も友情も知らないで不器用に生きる主人公は、必死に自己表現をするプロレスラーや盲目の男性との交流を通して、この世界に恋をする。加奈子ワールド炸裂の物語。

 

 

◆番外編① 「伝統芸能 内子町 凧踊り」

番外編として紹介されたのは、大凧合戦で知られる愛媛県内子町の伝統芸能。顔を白塗りにして、凧合戦の様子をユーモラスに踊るそうです。

 

◆番外編② 鳥も食べちゃうくらい美味しいイヨカン

次々に多彩な品種が登場している愛媛の柑橘類のなかにあって、わが伊予柑(イヨカン)は、昔ながらの味(人工交配でない)。写真右上のイヨカンは、鳥が啄ばんだ痕跡に笑ってもらおうという意図で持ち込まれました(笑)手作りのイヨカンピールをいただきました。

 

都合で参加できなかったメンバーが選書していたのは、次の通りです。

皆さん ありがとうございました。

 

●えんぎかつぎのだんなさん(らくご絵本)

●ねこのさら(らくご絵本)

●おかめひょっとこ  最上一平/陣崎草子

●ぜったいわけてあげないからね  かとうまふみ

 

 

●だから?  ウィリアム・ビー

●おふくさん  服部美法

●のはらうたわっはっは  工藤直子

●たんぽぽの目  村岡花子童話集

●カエルの楽園  百田尚樹

 

次回は、4月14日(土)19時~21時です。

テーマが決まりましたらお知らせします。

自慢の本を持ち寄って語り合いましょう。