人の身体の自然な動きについての《6つの概念》を、自分の身体を通して学んでいくベーシックコースが終わりました。厳しい寒さのなか、無事に4名の方が修了されました。
私も全日程に参加して、ますます魅了されてしまいました。
岡山や香川から駆けつけてくださったトレーナーのお二人、愛媛のトレーナーとして腕を磨き続けている中居真紀さん、3日間いっしょに学んだ4人の皆さまに心から感謝です。
⇒ 一日目の様子はコチラ
最終日となる3日目は、日常生活の中の「着替える」や「飲む」などの動き、寝返りや移乗の介助など、実際の活動場面について見ていきました。
こちらの怪しい写真は、衣服の着脱を再現しながら、学んだ概念を確認しているところです。
ふだん何気なく、あたりまえに行っている動作について、いったんバラバラに分解。
そのうえで、自然の理にかなった、自分の体にやさしい動きに統合していきます。
またしても怪しいこちらの写真(笑)
椅子を持ち上げて移動させるのではなく、椅子さんに歩いてもらって移動介助をしているところです。
こんなふうに具体的な体験を通して学んでいきます。
楽しそうでしょう?
●介助のとき、自分が行う作業の都合だけで相手を動かしていた
●相手に不自然な動きをさせているから、お互いに大変なのだということがわかった
●今まで勉強したり身につけたりしてきたことについて、理論的な裏づけができた
●学んだ概念を使うと、「なんでできないのか?」が説明できる
●今まで知らなかったものの見方や考え方、新たな学びがあった
●できそうなことがあるので、明日からさっそくやってみたい
●もっと知りたい、もっと学びたい気持ちになった
●キネステティクスⓇについての理解が深まった
●少人数で贅沢な時間だった
●いろんな要素があって、いろんな活かし方がある
●学んだことを「スキル」として使ってしまうと、結局自分本位な介助になってしまう
●相手への敬意をもって
●自分の体を大切に
☆アドバンスコース近日開催です!
ベーシックコースは、自分の体の動きを通して学んでいきました。
次は、より実践的に、《私とあなた》の動きを通して介助の質を高めていくことを目指します。
5月~6月の開催を目指して日程調整中です!
☆人にやさしい介助を学ぼう⑧ 3月11日(日)10時~12時
キネステティクスのコース修了生を中心に開催している会も、8回目となりました。
キネステティクスや「人にやさしい介助」に関心のある方なら、どなたでも参加できます。
ご家族で介助をされている方や、自分の体の動きの質を高めたい方も歓迎です。
アラカンとして順調に『五十肩』を発症した私は、これまで学んだことを活かして乗り切りました!
動きの制限や痛みと共存しつつ、自分の体にやさしい動作を工夫。
約一年を過ごし、どうやら自然経過(自己診断・自己対処です)で治まりそうです。
長年の習慣で身につけた体の動きや介助法を、「こっちのほうが楽ですよ」と言って変えてもらうのって、実は大変です。
特にお年寄りや家族の方に、どう伝えていけばいいか悩みます。
ここで大切なのは、一気にやろうとしないこと、正しい方法だといって押し付けがましくならないこと。
まずは、そのように対処してきたということを敬意をもって温かく受け止めましょう。
そして、あなたが「たいへんそうだな」と思う場面について、「人の動き」として分析してみよう。
もしかしたら、何をどう工夫してきたか、驚きの発見があるかもしれません。
あるいは、ここを足したり引いたりしたら変化を実感してもらえそうというポイントが見つかるかもしれません。
本人や家族の方に「なるほど、こっちのほうが楽だわい」と思ってもらえそうなツボをさぐるプロセスは、仲間といっしょなら楽しいですよ。