じっと見つめられている

『猫はあげして、じっと我々のことを見ちょーだろ。

 あれは人間が幸福かどうかを、観察しちょーとこだけん』

 

漫画家 水木しげるさんの言葉が、「折々のことば」(朝日新聞デジタル2月2日)で紹介されていました。

 

ああ、ほんとうに、いつもいつも見られている。

 

 

「ごはんがないよ」

「ごはん食べるから見てて」

「トイレするから見てて」

「それ終わったら遊ぼ!」

「そろそろお風呂にお湯ためない?」

「ひざ貸してくれないかな。眠いんだけど」

 

いろいろな要求を伝えに来るのだけれど、ただちに応じてもらえないときもある。

すると、何ともいえないあのまなざしで、じっと待つ。

 

私が台所に立っているときには、カウンターの上か足元で。

家事のためにウロウロ動き回れば、あとをついて来て。

根気よく、かつ寛容に待っている。

そして叶わないと判断したら、ふっといなくなって、一人でトイレに行くし、ご飯も食べている。

このへんが、ネコのネコらしいところ(笑)

 

 

とくに要求がないときは、キャットタワーの上やベッドの中から、静かにじっと見ている。

 

 

だから、何をするにも、私は楽しそうにやらざるをえなくなる(笑)

私が幸福かどうかって、じっと観察されているのだから。

 

ネコと暮らすと、落ち込みもイライラも長続きしようがない。

 

 

 

子どもが小さかったころ、子どもに直接関係ないことでもイライラをぶつけてしまうことがあった。

「お母さんは いま ものすごく機嫌が悪い!!」ってね。

そのたびに、自分が親にされて嫌だったことを、またやってしまった…と自己嫌悪だった。

 

今になってみれば、自分の子どもにイライラをぶつけるのは「甘え」だったとわかる。

 

少しは成長したかニャ?