出前講座で行った事業所のリーダーがステキだったので、無断で勝手に(笑)紹介しようと思います。
求人を出しても、なかなか思うように応募者が来なくて厳しい状況だと聞いていました。
思い描いていたようなケアの実践には遠く、自分自身も情けないのだと聞いていました。
時間の制約は厳しかったのですが、あえて、参加者同士が話をする時間をはさむ構成で行いました。
提示されたテーマについてペアになって話す、という進行に皆さん「え~っ!」と驚いていましたが、もうニコニコしながら話が弾んで、事前情報からの予想を覆されて嬉しい限りでした。
とてもノリがよくて、オープンな雰囲気で、素晴らしいと思いました。
研修の最後にそのことをお伝えしたのですが、リーダーは意外に思ったようでした。
リーダーの締めの挨拶は、こんな言葉から始まりました。
「講師の先生にはあのように言っていただいたけれど、皆さん本当はとてもしんどいのではないかと」
あらら~、大丈夫かな、どう展開させるのかな~、とドキドキする私(笑)
「でも、“今日のこの場を楽しんでいる”と見てもらったので、それも皆さんのチカラなんだと思って嬉しい」
「今日の研修は、看護介護の真髄に触れて、私自身が原点にかえることができるものだった」
なんて素晴らしい締め方でしょう!
外部の人間の言葉を率直に受け入れ、職員の勇気づけにしてくれました。
自分の気づきを、自分の言葉で語ってくださいました。
せっかくリーダーも一緒に研修に参加してくれたのに、型どおりの文言だったりお説教モードだったりで挨拶されることが多く、なんだか残念な気持ちで終わってしまいます。
そんなときは、参加することで時間を共有しているだけでもありがたいことだ、と思うようにはしていますが。
・・・それさえない場合も多々ありますから。
職員と一緒の研修を受け、自分の気づきを自分の言葉で語ることができるリーダー。
決して多くはありませんが、この2年で何人かにお会いしてきました。
こんな人のもとで働いてみたかったなあ、と率直に思える方たちが確かにおられます。
なんとかして、キツイ・汚い・給料安い、3Kのイメージを変えていかなければなりません。
今回の事業所も、職員の高齢化を埋めていく新たな人材が見つかりにくいようでした。
介護の仕事の希望や喜びを語れる人、もっと発信していきましょう!