高知市内で行われた「ノーリフト基本技術ケアセミナー/基本技術習得コース①②」に参加してきました。
主催は、一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワークです。 ⇒ ホームページはコチラ
老体にムチ打っての、実技研修2日間でした(笑)
ノーリフトケアの理念や実技研修の目的などの講義を受けた後は、3人一組になって、ひたすら実習です。
その場の流れで二人のセラピストさんと同じグループになり、和気あいあい、汗をかきかき、取り組みました。
若くて基礎技術のある方たちと一緒に学ぶことができ、とても勉強になりました。感謝です。
今回のセミナー参加動機は、ノーリフトケア導入の情報提供や啓発にとりくむために、「アタマで理解した知識をカラダで実感したい」ということでした。
私は、「人が辞めないで長く働ける職場に変えなければ」という危機感を強く持っており、ノーリフトケア導入で『働き方を変える』という考え方にとても共鳴しています。
同時に、現場の危機感は、どうもいまひとつなのではないかという印象も持っています。
経営側・管理側は、どこまで本気なのだろうか・・・。
働く一人ひとりは、自分の将来や人生をどう考えているのか・・・。
「介護職や看護職の腰痛はしかたない」「寝たきりの人の拘縮や床ずれはしかたない」という古い文化から、「働く人の健康を守ることはケアの質を上げるのだ」という新しい文化へ変えることは、介護の未来への希望だと思うのですが。
今回2日間の基本技術のセミナーを通して、次のようなことを実感することができました。
●小柄でパワーのない私でも、体の使い方が上手くいけば、自分よりずっと体格のいい人を動かすことができる
→手の位置、足の位置、体の向き、体重の移動
●相手の体の動きを自分の体で感じることを意識する
→人と人とがかかわる双方向の行為
●抱え上げや引きずりを行わないということは、とても理にかなったこと
→目先の時間を節約しても仕事はくり返し続き、負荷は積み重なっていく
●新人職員も、適切な福祉用具を適切に使うことで、自分も対象者も苦痛のない介助が可能になる
→誰がやってもできる、という一定レベルの質を担保
●基本を理解して身につけたうえで個別の応用を効かせ工夫するのがプロ
→見よう見まねの介助法習得は、いきなり応用を求められている
●さまざまな制限や限界(ハード面、コスト面、能力等々)のなかで、戦略的に進めるアタマが必要
→目的に向かって段階的に計画的に、かつ柔軟に
言葉であれ身体の接触であれ、自分の行為が相手に及ぼしている影響について、もっと考えよう。
その身体の動きが自分自身の健康に及ぼしている影響について、もっと真剣に見直そう。
かっこいいデモンストレーションには、まだまだ修行が必要です。(笑)
次の「指導者養成コース」も楽しみです。
講師、スタッフの皆さま、ありがとうございました。
1日目の夕方、高知城歴史博物館へ行きました。
最近話題になった「龍馬の手紙」が展示されているからなのかどうかわかりませんが、平日の閉館直前だというのに多くの人がいました。
激動の時代を生きた人たちの“文字”に見入っていると、尊いエネルギーを受け取っているような気持ちになりました。
☆11月12日(日)10時~12時
人にやさしい介助を学ぶ⑦を開催します。
体験を通して楽しく学びましょう。
ご参加お待ちしています。