墓じまいレポート②

実家の墓じまいについて、進捗状況を報告いたします。

 ⇒墓じまい始動についての投稿はコチラ

 

私の祖母が50年以上も前に借りた市営墓地なので、えらく面倒な手続きが必要なのでした。

 

祖母から父へ「墓地使用権」を継承 → 改葬先を決める → 現在の墓地管理人から「証明」をもらって「改葬許可申請書」を提出 → 墓石撤去の工事業者を決める → 「墓石設置等許可申請書」を提出 → 工事と改葬 → 墓地管理人の「証明」をもらって「墓地返還届」を提出

 

私が父の代わりに動くため、これらに全て父から私への「委任状」が必要です。

 

写真は、「墓地使用権」を継承するためにそろえた書類です。

●墓地使用権継承許可申請書

●同意書 (父の兄弟姉妹から署名をもらいました)

●関係図 (祖母から権利を継承する権利を持つ人たちの関係図)

●祖母の出生から死亡までの戸籍謄本 (関係図に記載されている人が全部わかるように)

●父の住民票 (本籍が記載されているもの)

●墓地使用許可証 (昭和35年発行! よく持っていましたね!)

●委任状

 

 

祖母の戸籍謄本は、全部で5部になりました。

全て手書き時代のものなので、一部750円なり。

(通常は450円です)

本籍のある役場でとらないといけないので、西条市も行ってきました。

(郵便請求も可能ですが、手数料分の為替やら返信封筒やらがいります)

古い時代の戸籍もあるので、「戸主制度」なるものを垣間見ることもできました。

 

 

これを揃えて松山市生活衛生課(松山市保健所内)に提出したら、

  ↓

関係図と戸籍謄本を比べてチェックされて無事に受理

  ↓

ほっとしたのもつかの間、「調査の上で新しい使用許可証を発行しますので10日ほどお待ちください」と!

 

書類の不備がなければ、カチャカチャと入力してピ~ッと発行されるのかと思っていたのですが・・・10日とは。

ほんと、がっくり肩を落として帰りましたよ(笑)

 

 

おふくホームヘルプ利用者さんの時には、慎重に丁寧に時間をかけて進めました。

 

今回は逆です。

両親の気持ちが揺らぐ隙を作らないように(笑)、スピーディに行きます!

 

父に何度もサインしてもらいながら、説明と同意のやりとりで認知機能のチェックも抜かりなく。

 

 

母は、父の言動が「おかしい」「ボケよる」と愚痴を言います。

「おかしい」ポイントは、若い頃から変わらないのです。

聴力が低下して会話の手間が増したことと、機敏な動作ができなくなっていることで、母から父へのイライラは倍増しているようですが。

 

会話がずれているのは、聴力が健康だったころから変わらない。

(ちゃんと聞いていないのは、母のマシンガントークをやり過ごす術だと思う)

家事に関わるようなことで頼んだことを忘れていたり、頼んだとおりにやれないのも同じです。

(箸より重いものは持てない人だ、と、かつて母自身が父のことを評していた)

 

「それ、50年前から言いよる」と私が返すので、母は凹んだり怒ったりです。

 

最近のビッグニュースは、父も簡単な食器洗いをするようになったということ。

すごいじゃない!

それでも、母からしたら「それぐらい当然」なので、喜びも感謝もありません。

「油汚れのものは、やらせんよ(任せられない)」ので、まだマイナス点なのです。

 

「より良く」なんてことを、両親の関係に期待することは止めました。

そうしたら、「この何十年と変わらぬ日常」を喜ぶ心持ちが、私の中に少しではあるけれど生まれてきました。

 

 

 

さて、祖父母のお骨を改葬する先は、街なかのお寺にあるロッカー式の納骨堂に決まりました。

私が全権を委任されて、住職のお話を聞きに行き、中も見せていただきました。

想像していたよりも簡素でスッキリした印象で、お参りもしやすいのが気に入りました。

両親も、「それがいい」ということでした。

祖父母と両親の4人分のスペースを確保し、永代納骨・永代供養で実家の仏壇もなくしていく方針です。

 

待っている10日の間に、改葬先との契約を進めてまいります。