第4回「本好きのための読書サロン」報告

第4回のテーマは「植物」でした。

多種多彩な本が持ち寄られましたが、やはり皆様が語る主題は『生命』についてでした。

もう少し掘り下げていくと、『再生』とか『受け継がれていく』とかになるでしょうか。

 

坂村真民、星野富弘、宮沢賢治は王道ですね。

 

『星の王子さま』vs『誰が星の王子さまを殺したのか』は、白熱いたしました(笑)

物語に登場するバラやバオバブ。

羊が食べるのは、はたして・・・?

 

今回も『絵本』や子どもむけの本がありましたが、欧米のものが「明るく強く仲間とともに」という印象なのに比べ、日本のものは「自然」「生と死」「はかなさ」「おそれ」「しなやかさ」という印象になっているのが面白い気づきでした。

野の花や雑草など身近な植物、小さいもの、四季の移ろいに寄せる細やかなまなざし。

植物に『人生』『生き方』を重ねている。

星野富弘詩集に、こんな詩がありましたよ。

椿の花は 首のように落ちるという

桜の木の下には 死体が埋まっているという

山百合は うめき声がすきで

彼岸花は 墓場に咲くという

花よ 美しいものたちよ

なぜいつも

おまえたちのそばに死があるのか

美しさと 人の命と

どうして つながるのか  (星野富弘/風の旅より)

 

 

また、この人がこんな本を!?という意外性もありました。

かつて読んだことのある本も、他の人に語られると違ったものに見えてくるという発見も。

 

次回は6月10日(土)19時~21時です。

テーマは改めてお知らせいたします。

お薦めの本、お気に入りの本、自慢したい本、あっと驚かせたい本を持ってご参加ください。

今回のラインナップ

 

●愛蔵版・タンポポの本    坂村真民/殿村進

●おきなぐさ・いちょうの実    宮沢賢治/たかしたかこ

●四季抄・風の旅     星野富弘

●自分の木の下で    大江健三郎/大江ゆかり

●あん   ドリアン助川

●はじめての盆栽    山田香織

●誰が星の王子さまを殺したのか   安富歩

●星の王子さま   サン=テグジュベリ

●テスの木    ジェス・ブロウヤー/ピーター・レイノルズ

●雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方    稲垣栄洋

●散歩が楽しくなる雑草手帳    稲垣栄洋

●てのひらずかん

●こいぬのうんち    クォン ジョンセン/チョン スンガク

●雑草のくらし・あき地の五年間    甲斐信枝

●たんぽぽ   甲斐信枝

●ウェズレーの国    ポール・フライシュマン/ ケビン・ホークス

●ダンデライオン    ドン・フリーマン