『発達障がいの子育てから学んだこと』講演会報告

3月18日、松山市総合福祉センターで開催された講演会『発達障がいの子育てから学んだこと』に行ってまいりました。

講師は、4人の子どもが発達障がい(アスペルガー症候群、ADHD、LD)という堀内祐子さん。

長男:謙人さんも登壇。会場からの質問に、的確に思いやりを持って応えてカッコよかった~。

著書にサインをしてもらって握手。

ごつくて温かい手でした。

一緒に行っていた友人は、「ほっぺにチューしますよ」と言われて、マジで赤面しておりました(笑)

お二人とも、ほんとうに率直で、かつ雄弁でユーモアあり、お人柄がにじむ講演でした。

お誘いした友人たちも大満足で、私のたましいも喜んでいました。

帰宅してから、本をイッキ読みしました。

 

 ⇒堀内祐子さんのこらむ「ぎふてっど」はコチラから どうぞ

 

講演のなかで、子育てにおける「親の心得」を“カーリング”に例えて話しておられました。

氷の上をブラシでこすって石をすべらせていく、ウィンタースポーツのカーリングです。

 

カーリングの石は、ブラシでこすってあげないと止まってしまいます。

親というものは、石(子ども)を良い方向に導こうとして、必死でブラシでこすってしまう。

そうすると、子どもは、ブラシでこすってあげないと自分では動けない石になってしまう。

自分で動けない、動力を持たない人にしてしまってよいですか?

 

うまいこと言うなあ。

私は必死にブラシでこすっている人だなあと、ストンとお腹に落ちてきました。

ありがとう。

 

語られるエピソードのひとつひとつ、目に浮かぶようでした。

3匹のニャンたちの話も(^^)

 

親としてゆずれないことを決める。

それ以外は、ゆずれるのではないかな。

ゆずってみよう、親が変わればいいだけ。

 

 

会場と謙人さんのやりとりを、いくつか紹介します。

 

「学校の先生に言いたいことは?」

●先生はタイヘンだよね、何十人も相手だから

●親もタイヘンだけど自分の子だし

●先生のひと言はとても重いからね

●タイヘンだけど先生にはがんばってほしいな

 

「理想の自分と現実とのギャップをどうしたらいいですか?」

●ぼくの理想はブラット・ピットなんだけど、ぜったいなれない、諦めるしかない

●謝れない自分がいて、それをどうするか、これならできるよ

●謝れないのはなぜ? って一つずつ掘り下げていく

●小さなできることがあって、それを一つずつやっていく

●これが自分だから、他人にはなれないから、この自分でいくしかない

 

「不安になって仕事に行けなくなることはありませんか?」

●不安はあるよ

●仕事しないと、お金が入らないからね

●お金がないと、友だちと飲みに行けないからね

●飲みに行くには仕事しないとね、だからしんどくても行く

 

「障がい者と健常者の区別をどう思いますか?」

●自分を障がい者とは思っていない、自分は自分

●ふつうの人がいるから自分がこんなワガママでもやれる、ありがたいよ、ほんとワガママだから

 

こんな感じでした。

会場にいた若い人たち、ほんと良かったですね。

これからも、どんどん発信してほしいなと思いました。