第2回「介護職のための介護塾」は、「ノーリフトケア」の伝達講習会。
土曜日夜と日曜日午前の2回に、合わせて8人の介護関係者の方たちが参加。
日本ノーリフト協会代表:保田淳子氏のセミナーで勉強してきたことを紹介。雪がちらつく中を来てくださった皆さんと、職場での経験談や今後やっていきたいことなどを語り合いました。
ご参加ありがとうございました。
福祉用具を導入しようとしたときに聞こえてきそうな声を出し合ってみると、
・今までやってきたのに、できているのに、わざわざ変えなくていい
・そんなことできるわけない
・お金がかかる、お金がない
・めんどうくさい、手間がかかる
・使う時間がない、勉強したり練習したりする時間がない
・人手がない
・使える場所がない
・使える(利用者に合う)ものがない
・機械はよくない、機械でやることに抵抗がある、人の手のほうがいい
などなど、2回とも同じような結果に。
これが現場の常識なのかもしれません。
皆さんの参加動機は・・・
◆「ノーリフト」という言葉を始めて知ったので
◆職場で業者のデモンストレーションは行ったが、それ以上進まなかった
◆家族は在宅を希望していても、ケアマネが「在宅はムリだ」と簡単に言う
◆老老介護の利用者がいるので福祉用具の勉強がしたい
◆在宅で使って好評。同じ利用者でも病院では使わせてくれなかった
◆腰痛対策のために知りたい
◆腰痛対策にいいのかなと思う反面、機械には少し抵抗がある
◆職場での経験は「こわい」という印象。自分の家族の介護のため勉強したい
◆利用者の介護度が重くなってきていて、人力のみに限界を感じている
勉強会に参加しての感想は・・・
○自分の考えていること、やろうとしていることは間違ってないと確認できた
○誰が何のために、どんなふうに使うかなのだなと思った
○まず、自分たちが利用者の体験をやってみないと。そこが不足していた
○使うことに必死で、誰のために何のためにというのがなかった
○職員のため利用者のため、もっと勉強して話していけるようになりたい
○知っているのと知らないのとでは全然違う
○変えたくない人を変えるのはたいへん。職場の若い人に働きかけてみたい
○地域の人や家族に知ってもらうのがいいと思った
○選ばれる施設にならないと!
腰痛対策を個人の責任にしている現状
業務の流れや効率が優先されている現状
丁寧な個別アセスメントなく「使うこと」が目的になっている現状
「変えられない」を変えるのは、
どんなケアを実践したいかという原点にもどることを諦めないことなのだな。
皆さんと語り合いながら改めて思いました。
介護の「常識」は「非常識」。
現場からできることを、諦めないで続けていきましょう。
☆次回の介護塾は、3月11日(土)19時~と12日(日)10時~です。
1月31日に高知県で行われる「ノーリフティングケア研修報告会」への参加報告と、
リクエストいただいた「認知症の人とのコミュニケーション」をやる予定です。
現場から変えたい方のご参加をお待ちしています。
☆次回の「人にやさしい介助を学ぶ」は、3月5日(日)10時半~です。
キネステティクスを中心に勉強会をしています。
初めての方も大歓迎です。
実技中心ですので、動きやすい服装でどうぞ。
お問い合わせやお申し込みは、問い合わせフォームから。
または、ヨナゴまで直接お願いいたします。