今朝の愛媛新聞に掲載されていた「メンター養成」の記事。発達障害の育児経験を持つ人が「メンター(信頼できる相談相手)」となって、同じ境遇の保護者をサポートするというとりくみです。
養成講座を開催するのは、愛媛大学医学部子育て研究会(代表・西嶋真理子教授)です。
専門家だけでなく、身近な「先輩」の存在が重要なのですね。
ちょうど7月の「おれんじサロンこらむ」で発達障害をテーマにしたところでした。
このときは、学校という場で支援にとりくんでおられる専門家にお話をしていただきました。
保育園・幼稚園や学校という『社会』で、本人と親は悩みを深めて孤立しがちです。
相談できる場や信頼できる専門家がいるということを知って、とても勇気づけられました。
そして、11月に養成が始まるという「ペアレント・メンター」は、『経験』と『専門知識』と『相談スキル』を身につけた心強い先輩となるのですね。
記事中に紹介されていた子育て中の方の言葉です。
「医療機関などに相談しても子どもの特性を理解してもらえないばかりか、育て方が悪いなどど言われ、傷ついてきた。悩みを理解してくれるメンターが県内に誕生すれば、孤立した子育てを解消することにつながる」
ほんとうに。
心からそう願います。
私自身も、「専門家」の言葉に傷ついて、孤立感を深めていく経験をしてきました。
たとえば。
ふたごの一人が脳性マヒという育児に右往左往しているとき、
看護師からは「まだオムツをしているなんて!」と冷たく言われました。
保育士から「愛情不足」と責められました。
悔しくて泣きながら運転していて事故を起こしそうになりました。
私の場合は、悔し涙を「怒り」に転換して「行動」してきましたが・・・。
20年以上たった今も、「育て方が悪い」とか「愛情不足」とか言われている人が実際にいます。
悔しいことです。
「ペアレント・メンター」が誕生し、活動が発展していかれることを祈ります。
ありがとうございます。