子育てをしながら介護の仕事もがんばっている方から相談がありました。「ある研修でアンガーマネージメントの話を聞いたのですが、私はできません。私は怒りを抑えることができません。どうしたらいいでしょう?」と言われます。研修で習った「6秒ルール」や「点数化」や「深呼吸」や場所変えなど、やってみたけど効果なしなのだと。
いくつか質問をしてみてわかったことは・・・仕事上のことではなく、子育てに関してなのでした。
ああ、お母さんなんだね。
自分の思い通りにならない(行動しない)自分の子どもに対して沸き起こる“怒り”のことなのでした。
「なんべん言うたらわかるんよ! はよせんかね! って、こんな感じかな?」
「はい。もう抑え切れなくて、わぁ~っ!って」
「ははぁ。 それはアンガーマネージメントはムリでしょうよ(笑)」
「ええ~っ! そうなんですかぁ?(笑)」
「怒りは、虐待につながるやっかいな感情だから、コントロールできるようになりましょう」
アンガーマネージメントについて、このような受け止め方をしておられるようなのでした。
→怒りを抑えられない私は、母親として問題がある
→怒りをぶつけられている子どもは、成長に悪影響を受けている
素直で真っ直ぐなその方は、こんなふうに「ダメな母親」だと自分を責めていました。
複数の人を相手に限られた時間で何かを伝える「研修」の重みに、私自身ハッとさせられました。
特に、人の感情や心理やコミュニケーションなどについて伝えるときの難しさを再認識しました。
話してくれてよかった、ありがとう、と感謝しました。
「子どもといるとき、ず~っと怒っているの?
たとえば仕事から帰ってご飯作って風呂入ってっていう3時間のあいだに、
イラッときてカァ~ッとなってワァ~!ってなっているのは何分ぐらいある?」
「えっと・・・10分くらいかな」
「じゃあ あとの2時間50分のあなたを思い出してみて? どう?」
「・・・」 ウルウルと涙が。
そのあと、子どもと楽しく過ごしている時間を思い出してもらったり、
「アイメッセージ」についてお伝えしたりしました。
大丈夫だよ、がんばっているよね、お母さん。
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