第13回ときめき介護塾の報告です。
テーマは「パーソンセンタードケア」でした。
“認知症”の人というと、「どんな症状?」「どのくらい進んでいる? 」など症状に注目してしまいがちですが、パーソンセンタードケアは、「どんな人か」という個別性に注目し、ひとりの人として尊重されることを大切にします。
脳の機能障害だけでなく、体の健康、生活史、性格、環境や人間関係の5つのアプローチが重要とされています。
昨日の介護塾では、認知症ケアの変遷という視点からもお伝えしました。
座敷牢の時代から『介護保険』『新オレンジプラン』へ。
資料を作りながら、あらためて、この国の医療や福祉施策について考えさせられました。
病気や障害や老いによって不自由になることを、我がこととして捉えられる人が増えますように。
あたりまえのことがあたりまえになりますように。
私が「パーソンセンタードケア」という考え方を知ったのは、10年ちょっと前。
ちょうど“痴呆”から“認知症”へ呼称を変える動きがあったころです。
あれから10年あまり、“認知症”ケアはどう変わってきたのでしょう。
現場の格差が大きくなっているのではと気になります。
介護者のストレスが増すばかりの現場と、介護という仕事の魅力を自ら語ることができる現場と。
ひとりひとり違うから「人間」への興味は深まるばかりだし、自分たちの工夫次第で、人生の先輩から学ぶ豊かな時間を創造できるという魅力があります。参加者の方たちからは、現場で辛かったことや残念だったことの話も出ましたが、こうやって学ぼうとする人たちがいることが希望です。ありがとうございました。
← やや難あり市場に出せないというかんきつ類をたくさんいただき、皆で山分け(^.^)
次回は、3月18日(金)13時~「よりあい見学ツアー報告」として開催します。