冬の到来を前に

11月19日づけで、愛媛県は「ノロウィルス食中毒注意報」を出しました。

介護施設などでは、これから二次的な感染による嘔吐下痢症が増えてくるのではと思われます。

インフルエンザは散発している程度とのことです。

全職員がマスクをつけ、面会する人にも全員マスクをつけてもらい、子どもの入館を制限し、一日に5回も6回も手すりやドアノブなどを消毒液で拭いて・・・などなど、予防対策を徹底的に行っている施設もあるようです。

マスクや環境消毒の効果については諸説ありますし、サービスの利用中止や面会制限なども、利用者への介護支援や日常生活そのものにかかわってくる問題を含んでいます。

何をどこまでやっていれば職員や利用者の感染を予防できるのか、万が一患者が発生という事態になったときに問題にならずにすむのか・・・。

過剰かと思われるほどやっているところと、もはや一般常識だろうという対応もやっていないところと、偏りがあるなあという印象を受けています。

 ひとつ言えるのは・・・

環境消毒の場所や回数、マスク装着、利用や面会の制限について過敏になっているわりには、

「ちゃんと手を洗っているか」「ちゃんと廃棄処理しているか」という肝心要のところは案外気にしていない?ということです。

 

基本は、「手を洗う」ことの徹底。

感染源となりうるもの(使用済みのマスクや手袋やオムツや排泄物など)を適切に廃棄処理すること。

疑われるような症状(いつもと違うっていう気づき)がある場合に早めの対応がとれること。

 

ああ、あとひとつ・・・。

職員の意識がバラバラだったり、情報共有ができていなかったり、というのも弱点になりえます。

出前講座では、そんなことを伝えいています。

利用者さんへの影響を少しでも低く抑えることを目標に、これからの季節を乗り切りましょう。