邪険にされる人

昨日の続きみたいな話です。

ある施設に移り住んだ方から聞いた話です。

「たぶん認知症なんだろうと思うけど、

 職員から邪険にされている人がいて、

 その人は何も言い返すことができないようで、

 あんまり哀れで涙が出そうになったのよ。」

だから、なんとしても、今以上に職員の世話にならないよう頑張る、とおっしゃるのでした。


←観賞用トウガラシが赤く色づきました。

その方らしい気のもちようだなとは思うものの、すこし、辛い気分にもなりました。

実際のできごとはともかく、

その方が「もの言わぬ人が邪険にされていると感じた」、という事実がありました。

同じ扱いを受けないように「私は頑張るからね」と言っている人が、目の前にいました。

私はコトバをなくしていて、うなずいているだけでした。

 

なにもできない無力な自分にがっかりしたけれど、

帰りの道々、そこに浸っている場合ではないと思い直しもしたのでした。

私も、邪険にしてしまう人が一人でも減るように「頑張るからね」。