最近、「認知症予防」に関する啓発が盛んです。
一般の人を対象とした無料セミナー告知の文章に、「正しい生活で認知症は防げます」とあるのを見たときには、気持ちがザワザワしてしまいました。
「ならない」ためのキャンペーンを全否定はしないけれど、病気や障害のある人も、年をとって不自由になった人も、あたりまえに暮らし続けるために大切なのは、「なっている人」にも「なっていない人(=これからなるかもしれない人)」にも、やさしいまちをつくることなのだと思うのです。
この告知文を書いた人がいうところの「正しい生活」がどういうものかはわからないけれど、
「正しくない生活」の結果が「認知症」という状態であるとも読めるわけで、とてもざわつくコトバです。
認知症ケアに携わる人たちからの相談のひとつに、利用者同士のトラブルの悩みがあります。
「認知症でない人が認知症の人に対して(または軽い人が自分より重い人に対して)差別的な言動をして
困る。できるだけ接触しないように配慮しているが、差別的な言動に対してどうすればよいか。」
それぞれの現場の事情などを聞き取りしたうえで・・・
差別的な言動をする人の気持ちは、「ああはなりたくない」という否定や、「ああなったらどうしよう」という怖れや、「私はあの人とは違うのだ」というプライドだったりするかもしれない、ということを話します。
私たちがやることは、差別的な言動の人に対して、やめてもらえるように説得することではありません。
差別的な言動の対象になっている人に、「大丈夫、私たちがいるから」というケアをし続けることなのです。
差別的な言動をしている人に、「大丈夫、私たちがいるから」を実践する皆さんを見てもらうことなのです。
徹底的にやり続けたら、必ず伝わっていきますよ。
差別的な言動をしている人も皆さんを信用してくれて、だんだん差別的な言動は減りますよ。
もしかすると協力してくれる人も出てくるし、皆さんを気づかってくれる人も出てくるかもしれませんよ
そんなことをお伝えすると、皆さんの表情が少し明るくなるのです。
そんなわけで・・・。
人にやさしいまちづくりプロジェクト「ケアコミュニティ」を始めます。(月1回くらいの開催を考えています)
「支援が必要な人や、その家族・友人が安心して過ごすことができ、 地域の人とゆるやかにつながることのできる場(=ケアコミュニティ)」を作ります。人にやさしいまちづくりに関心のある方なら、どなたでも参加できます。
第1回おれんじサロンこらむ
☆伊予市郡中の商店街にある「郡中まち元気サロン来良夢」にて
☆11月28日(土)10時30分~13時(オープン中は出入り自由です)
おれんじカフェ 100円~ おにぎり+季節のスープ ソフトドリンク+お菓子
☆バスソルトづくりワークショップ 11時~12時 参加費500円(材料費こみ)
☆お問合せ おれんじサロンプロジェクト おふく:米子(おふくの電話またはメール)
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