雲母書房「いざという時の介護施設選びQ&A」。
多種多様な介護施設について、
Q&A形式でわかりやすく解説してくれています。
的を射た内容なので、思わずにんまりです。
著者:三好春樹さんのコラムに、
『「いい人」を見つけることが「いい介護」「いい施設」と巡り逢う近道です』とありました。
最近やたらと実家周辺に介護施設が開設されていまして、友人たちと内覧会巡りをしてきました。
その結論も、やっぱり『人』でした。
巡ってきたところは、いずれも同じ建物の中に「バリアフリー居室」と「介護サービス」が併設というものでした。
おそらく、「地域包括ケア」の最先端を行くスタイルだと思われます。
併設された「介護サービス」も、施設によって種類が違っていました。
選択肢が増えるのは良いことのように思われますが、
案内してくれる人の説明を聞いても「違いがよくわからない」というのが正直なところでした。
(一応、基礎知識のある私にも)
どこの施設でも、「看取りまでやります」とのことでした。
実家の親が施設入所を考えるとしたら・・・とイメージしながら巡りました。
心身の状態が下降線をたどるのは明らかなわけですし、
これから何年にわたって利用料を払うかは不明なわけですし、
“普通”の厚生年金の支給額だけで賄うのは厳しいということだけはわかりました(^_^;)
「サービス」とか「介護看護体制」の違いはよくわからなかったのですが、
「しつらえ」(空間や設備の雰囲気)や迎えてくれる「人」の違いはよくわかりました。
それぞれ趣向を凝らし、こだわりが強調された空間で美しく整っておりました。
「人」の印象も、個人個人というより、すでに全体として醸し出す雰囲気のようなものが施設ごとにありました!
あれはいったい何なのでしょうか・・・。
「施設の玄関を入ったらわかる」と言った人がいましたが、
内覧会の時点で、すでに「人」の印象が異なるという・・・こわいなあ。
これは、三好さんが「埋め込み式浴槽」について
「諸悪の根源」だと説明しているページです。
「またがなくても入れる」というのがウリで、
手すりを持って階段を下りていくタイプです。
かつて私が勤務していた所にもありましたが、
自分で下りていけるような方はいませんので、
リフトに乗ってもらってここに沈める方式でした。
友人が階段を下りてみた感想(初体験)は、
「けっこう深いねえ。ちょっと怖い。」でした(^_^;)
2人が入れるくらいの大きさで、銭湯や温泉のような広さではないです。
今回巡ってきた施設にも全て設置されていたので、正直びっくりしました。
埋め込み式+機械浴+一人用の浴槽 というゴージャスな設備になっていました!!
もし施設を選択するのであれば、
たくさんの質問を用意したうえで、
複数カ所の見学(できればアポなし突撃)をして、
「接遇」(=ひと)を比べてみることが絶対必要条件だなと、あらためて思いました。