誇り高く行動する

先日、移動中の電車の中から目撃しました。

白状を使いながら歩道を行く女性のすぐそばを、

前から後ろから、次々自転車が通っていました。

皆、スマートフォンを見ながらの片手運転でした。

歩行者の存在など、全く関心ないかのようでした。

「危ないっ!」と思って見てしまったのですが、

周囲におかまいなしの自転車の存在を、

女性は承知しているように思えました。

慎重に、ゆっくりと、白状を使っているようでした。

リスクを承知で歩いているように見えた、

その若い女性の姿にグッときていました。

ルール? マナー? 道徳? 思いやり?

何であろうと、見ようとしない人には見えないし、

感じようとしない人には感じられないのです。

自転車びとに腹を立てても、何も変わらない。

それでも絶望しないこと。

自分を信じて、誇り高く行動すること。

赤信号の間の、わずかな時間の出会いでした。