手厚い「お世話」

フウセンカズラの巻きひげが伸びてきました。

ちゃんと自分でネットをつかんでいて感動♡

グリーンカーテンにしていくためには、

肥料や摘心というお世話が必要らしいです。

身の回りのことに手助けが必要になったお年寄りに

どこまで手助けをするか、心身の能力や環境や、

本人の意向に応じた個別のプランが求められます。

ところが、なかなか現実は厳しいものがあります。


偶然にも、2人の方から続けて聞いた話が同じものでした。


最近は、在宅でも、複数の薬を1回分ごとに分けて出してくれます。

 (朝・昼・夜・寝る前、と飲む時間ごとに分けて袋に入れてくれる)

飲み間違いや飲み忘れを防ぐことができるし、1個ずつ出す手間を省くことができます。


2人とも、ある部分につては介助が必要ですが、服薬について理解されていますし、

分包された袋を自分で開けて飲むことは充分できます。


おひとりは、「できるからしなくていい」と言うのにヘルパーが開けてしまう、と愚痴をこぼされました。

(なぜ私に愚痴ったかというと、ヘルパーが開けて湯呑みの中に錠剤を落としてしまう事件がおきたから。)

これからも「できるからしなくていい」と言い続ける決意です(^_^;)


もうひとりの方は、入院生活を経験したあとでしたので、

「病院の看護師さんは開けてくれなかった」とヘルパーの手出しを断って、自分で開けました。


どのような介護計画になっているのかな? と思いましたが、ご本人に追求することはできません。

特別な配慮を要したり危険を伴ったりする事案ではないと思いますので、

ご本人たちには、ヘルパーに見ててもらって自分で開けたらいいさ!と伝えました。

間違ってないですよ、それでOKですよ。

推測ですが・・・服薬確認か、見守りか、一部介助か、全介助か、あいまいな状況なのでしょう。

どのような目標のもとで何のために服薬の介助をするのかが、理解されていないのでしょう。

やってくれるのだからやってもらったらいい、

という考え方もあるでしょうけれど、

少なくともこの2人はそう思っていません。

こういう手厚く過度な「お世話」が、

生きるチカラを奪っていくこともあります。

一方的なサービス提供ではなく、

お年寄りと一緒に暮らしを作っていく介護を。