ためらいも不平もなく

スズランの花が咲きました。

『百花春至為誰開』

(ひゃっか はるいたって たがためにか ひらく)

「春にいっせいに咲き乱れる野の花も、

 観賞用に庭に植えられた花も、

 春の訪れを知らせようと咲くわけではなく、

 人の心を和ませようと咲くわけでもありません。」

「だれのためでもなく、ためらいも不平もなく、

 そのすがたを誇ることもなく」、無心に咲く花。

      <ふっと心がかるくなる禅の言葉>ナガオカ文庫より

ああしたい こうしたい こうなるといい。

ああして こうして 次はどうする?

自分の意志で考えたり行動したりしていたはずが、

いつのまにか他者に向かって言っているのです。

ああしてほしい こうしてほしい こうなってほしい。

・・・家族や友人や仕事の相手(利用者や家族)に。

ひっそり咲いている純白の小さな花から、

我が身を振り返って反省している今日この頃です。

 

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