3月です。
雨のなか水仙の蕾がふくらんでいました。
「水仙「は冬の季語で、
「雪中花」ともいわれるそうなのですが。
これから三寒四温で暖かくなっていくのでしょう。
水仙こちらむいてみんなひらいた 山頭火
一茎の水仙の花相背く 大橋越央子
(あいそむく…同じ方向を向いてない)
かっこいい句といえば なんといっても三橋鷹女です。
以前 夏の句(空蝉)を紹介したので、今回は 春の句を。
鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし
(鞦韆:しゅうせん=ぶらんこ)
かなしびの満ちて風船舞ひあがる
人の世の言葉に倦みぬ春の浪