2月7日(日)に開催された
「介護職のためのシーティング講座」。
講師は「でく工房」「無限工房」の光野有次さん。
障害児のための『椅子』作りで著名な方です。
(⇒「でく工房」HP・ブログに講座の写真あり)
生活の中の『坐る』ということについて、
和の生活様式や「椅子」の歴史、
人体のしくみや介護現場の課題など、
様々な視点で学びました。
5~6人のグループ席になっていて、
今治と西条から参加の方々と同じグループに。
自費で勉強に来られている皆さんすごいです。
「どうにかしたい」という気持ちを共有しながらの一日。
スライドで示される、介護現場での「あるある光景」。
良い状態でないことは一目瞭然なのですが、
シーティング、ポスチャリング、道具、
どの知識も不十分だから、
言いたくても「言えない」「行動できない」。
目からうろこの連続・・・という雰囲気でした。
おふく文庫の本を持参してサインしてもらいました(^^)v
光野さんの温和な笑顔と声が心地よく、
あっという間に時間が過ぎていきました。
椅子のある暮らしにすっかり慣れてしまったようだけれど、
今も生き続ける「和」の「床座」の暮らしの習慣と道具。
和洋混在するなかで、
自力で姿勢をコントロールすることが難しくなったお年寄り。
健康な生活を保持していくには、適切な『道具』が不可欠なのです。
しかし、ひとりひとりのために使ってくれるお金はないのが現実。
自宅にいる時は自分に合った車椅子をレンタルできていても、
介護施設に入ったら「施設備品」の車椅子を使わなければならず、
一気にQOLが低下するという現実があります。
普通型のよくある車椅子に「でく工房」のクッションを付けた瞬間、
坐っている人の顔が笑顔になるのを見ることができました。
私自身も 使用前・使用後を実感しました。
一枚のクッションで笑顔になるのがシーティング(=気持ち良く坐ってもらう)です。
「生活づくりのシーティング」をテキストに、
今回の講座の伝達講習会を「ときめきセミナー」でやりたいと思います。
現場から変えるための 考える力・発言する力をつけましょう。