2月1日(日)、松山市で開催された「障がい差別について考えるタウンミーティングinえひめ」に行ってきました。
第1部は、2007年9月25日に佐賀市内で起きた
「安永健太さん死亡事件」の真相究明と差別解消を訴える安永孝行氏(健太さんのお父さん)の講演。
第2部は、DPI日本会議事務局長の佐藤聡氏が、
「障害差別解消法と基本方針は権利条約の理念にとこまで近づけられるのか?」と題して講演。
2007年9月25日夕方、福祉作業所から自転車で帰宅途中の安永健太さん(当時25歳)が、5人の警察官によって取り押さえられ死亡した事件。
地面に押さえつけられ、後ろ手に手錠をかけられ、心肺停止状態となり、亡くなりました。
不審者、薬物常用者、精神錯乱者・・・。
事情聴取や裁判においてふみにじられた人権と名誉を取り戻す闘いが続いています。
←県警の対応を伝える新聞記事(配布資料より)
薬物使用を疑われ「精神錯乱者」扱いされたうえ、
二転三転する当局の説明に不信感を持たざるを得なかったご家族の心中を思うと、胸が締め付けられました。
刑事告訴において不起訴となった巡査長に対し付審判請求が行われましたが、
2012年に最高裁で無罪が確定しました。
⇒2011年3月に出された佐賀地裁の無罪判決に対する「きょうされん」声明文はコチラ
現在 民事訴訟の控訴審が福岡高裁で行われています。
やっと やっと 現場にいた警察官への 裁判官による“聴取”が行われる予定だそうです。
⇒2014年2月の地裁判決に対する「きょうされん」のコメントはコチラ
「一人でも多くの人に知ってほしい」
「多くの市民が注目しているということが、公正な裁判が行われることへの力になります」
お腹の底から振り絞るような声で話されました。
他人ごとにしてはならない 誰の身にも起こりうることです。
自覚されない差別と偏見は あんがい身近に隠れているものです。
障害のある子を育てる中で 「えっ!?」と驚くような人から偏見に満ちた言葉を聞いてきました。
同じように、
私自身の言動が他者を傷つけていることに 私自身が気づいていないこともあったと思います。
この裁判の行方について 関心を持ち続けたいと思います。
(第2部についての報告は 後日に)