ふつうの暮らしを続けたい

25日付の朝日新聞に「創作 時事用語コンテスト」の入賞作が発表されていました。

      ⇒詳しくはコチラ

最優秀賞は「ゆーとおり世代」。

「ゆとり世代」の社会人のことらしいです。

「いい子なんだけど、言われるまま」なるほど。

 

そんななか、

審査員賞のひとつ「ジバ産業」が目につきました。

中年~高齢者むけの広告主のことだそうです。

「ジジババ」 と 「地場産業」 をひっかけている。

うまいこと言うなあ と感心しました。

 ニーズに丁寧に対応する地域密着型の高齢者向け産業がこれからの花形だろう という審査員コメント。

 

そこで 今日 車で走っていて目についたのが

「〇〇で 一緒に暮らしてみませんか? お待ちしています」 という広告。

「〇〇」は 某有料老人ホームの名前なのですが 広告の中には「老人ホーム」の言葉はありません。

広告が掲載されているのが 同法人の送迎用の大きな車両でした。

後部ガラス一面に左右2分割で 同じ広告を並べて載せていました!

信号待ちの間 じ~っと見てしまいました (^_^;)

 

どこに引っ掛かったかというと 「一緒に暮らしてみませんか?」というところです。

うまいこと言うなあ・・・と「創作時事用語」とは違う意味で感心しました。

この施設を実際には見たことがないのでわかりませんが、

美しくホスピタリティあふれる施設なのでしょう・・・か?

持参金一億円というような人なら 「一緒に暮らしてみませんか?」もいいだろうけれど・・・。

 

たいがいの人は それなりの事情や心身の不具合を抱えて、

きつきつの資金で不安とともに移住するわけで、

「一緒に暮らしてみませんか?」は どうにも引っ掛かってしまいます。

最近見たチラシには パリのホテルをイメージしたという ピンクづくしの老人ホーム広告もありました。

 

ふつうの人のふつうの『暮らし』 という感覚を大切にできる「ジバ産業」が発展してほしいです。