認知症ケアの講座に行ってきました。
講師の金田由美子さんは、民間デイサービスの草分け「生活リハビリクラブ」の開設にかかわった方。
この講座が開催された「愛媛県在宅介護研修センター」の研修室長もされていました。
金田さんの声が聞けるチャンス。
平日なのにサロンを閉めて行ってきた次第です。
現場のツボをおさえた説得力ある内容に満足の
2時間でした。
認知症の人の気持ちを理解するということについて、
今の自分がされて嫌なことは 年をとっても嫌でしょう?
・・・という わかりやすい事例をあげて伝えていました。
人と人が接点を持つときの ごくごくあたりまえのマナー・気づかい・配慮・遠慮といったものが、
「認知症」というレッテルによって あるいは 「介護する人-される人」の関係によって変容してしまうんだなあ。
しかし!
金田さんも講座の中で触れておられたけれど、
ごくごくあたりまえのマナーや気づかいができない人も 介護の仕事についているという現実。
使い捨てやむなし という意識があたりまえの業界になっていて悲しいです。
ケアする人が大切にされていなくて どうしてケアに手間ひまかけられるだろうか。
認知症の人の気持ちを理解するということは、
『ひと』ってどういうものか 『ひとの気持ち』ってどういうものか 関心をもち続けるということ。
介護職自身が自分に関心をもつこと&他者から関心をもたれること それが大事だなあと思いました。
金田さんの本です。
ハウツー本は好きではないけれど、
本を出す経緯の話を聞いて 購入。
ひとつひとつ『手引きする人』や『お手本になる人』がいないのなら、こういう本も必要です。
「介護の声かけ&コミュニケーション」ナツメ社
73頁 「『考える人』になりましょう」 に拍手!(^^)!
なぜ? なんのため? これでいいの?
この本をポケットに入れてやってみたあとも、
どうぞ考えることを放棄しないで。