今朝の朝日新聞 「民俗学からみる介護」。
大学の准教授(民俗学)から介護職へ転じた六車由実(むぐるまゆみ)さんのインタビュー記事。
大学を辞めて ハローワークで出会ったヘルパー講習会から介護の世界へ。
デイサービスで出会ったお年寄りたちの話にびっくりして、
日本の近代化を舞台裏から支えてきた人々に出会える場だ 民俗学の宝庫だ と気付いたそうです。
お年寄りの言葉を丁寧に「聞き書き」する介護を続けているそうです。
著書は 『驚きの介護民俗学』 医学書院
さっそく読んでみようと思います。
「聞き書き」をする意味は 以下のようなことだと。
ケアをする側が優位に立っている介護に「聞き書き」を持ち込むことで、
聞く側 話す側という新しい関係が生まれる。
関係は 時に対等になり 逆転もする。
それは介護ではない という批判もあったそうですが、
新たな関係が生まれる というところに合点がいきます。
サービスを提供する相手(お客様)への敬意から 長く生きてきたひとりの人間への敬意へ。
その人 その人生そのものに関心をもって 敬意をもってかかわること です。
8月の『ときめきセミナー』では
そのあたりのことを参加者といっしょに考えてみたいと思っています。