「障害者虐待防止法」施行1年半

今朝の愛媛新聞に「障害者虐待 県内27件」という記事が掲載されていました。

愛媛県の報告では この1年半に県や市町に寄せられた虐待に関する通報・届出は38件。

そのうち27件が虐待と認定されたとのこと。

「発生件数が増えたのではなく、把握数が増えた。(虐待が)分かった時点で早く手を打つことが重要」

という地域ネットーワーク会議出席者のコメントが紹介されていました。

27件を場所別でみると 家庭23件 施設3件 職場1件。

「把握数が増えた」のだとすると 把握されていない場合もまだまだあるということ。

特に施設の場合は その施設風土や職員の人間関係が絡んで把握しにくいかもしれません。

「指導・教育」や「しつけ」の名の下でなされる行為について疑問をもつ職員がいたとしても、

その疑問を 封じ込めたり放置したりせざるを得ない環境になっている可能性があります。

施設内での虐待を生む背景には様々な要因があって 複雑に絡み合っていると思われます。

何よりも 障がい者本人の救済とケアが最優先です。

そのうえで 虐待している自覚がある人・ない人・放置している人 へのケアも必要です。

 

実は今日から 松山市内の障がい者支援施設での「虐待防止」研修が始まります。

『ときめき支援室』室長として 市内13カ所の事業所を順次訪問しながら講師をして参ります。

主催者から頂いたテーマは「より良いチームワークづくり」です。

いつもの『語る』『聴く』『共有する』グループワークを通して、

ふだんの業務とは少し違う空間を作りたいと思います。

同じテーマ・内容を 違うところで繰り返し行っていくというスタイルは、

私自身はじめての経験です。

どんな出会い どんな『ときめき』 が待っているのか楽しみです。