高血圧の話題

最近話題になった「血圧の基準値」なるもの。

人間ドッグ学会が発表した内容によって、

これまで“異常”とされた人が“正常”になるのか・・・? そんな騒ぎでした。

この「高血圧」のとらえ方について、

町医者:長尾和宏さんが とてもわかりやすく説明してくれています。

    ⇒ 町医者だから言いたい!(5月22日)

 

血圧について 3つのことを言っておられます。

①もっと年齢を考慮する必要がある。

②高血圧=薬 ではなく 高血圧=減塩・減量・運動である。

③現在の基準値は世界的な潮流であり、最大公約数である。

 

つまり 数値に一喜一憂するのではなく、

自分の傾向を知って生活習慣を見直しセルフケアにつなげることが大事。

 

この高血圧の話題は 私の実家でもリアルな笑い話です。

1年ほど前 母が78歳になったとき、

健康診断で初めて「高血圧」を指摘され ひと騒動おきました。

上の血圧が ちょうど今回ボーダーラインになっている147でした。

80歳に近づいた証だ 自然な経過だ 他に所見がないのに

  ・・・いくら私が「専門知識」を駆使しても 母の不安は払しょくできませんでした。

「健康診断」と「内科医」の指導に従って「降圧剤」の服用を開始しました。

朝昼夕と時間を決めて血圧測定をするために それまでの習慣を変えました。

そのたびに1回の測定では納得できず ほぼ2回ずつ測っていました。

 

多分に母の性分による騒動なのですが、

それまで「健康」のために努力してきていただけに 相当なショックだったようです。

この騒動以来 いっきに心身両面で「老人」になった気がします。

 

今回の「147」という数字には 皆で笑いました。

おまけを言うと 中性脂肪の数値もまさに今回の新基準だと“正常”なのです。

中性脂肪の薬も 同時期に飲み始めています。(私の説得を聞かずに)

 

体重も 食生活も 適度な運動も 努力してコントロールしてきたからこそ、

加齢による自然な変化として受け止めたくないのでしょうか。

年をとるって 生きていくって ほんとにたいへんです。