おひとりさまの矜恃

ひとり暮らしの女性からご相談がありました。

・・・今すぐにということではないけれど、

  もし ひとりで困ったことになったら助けてくれますか?

  公的なものは できたら使いたくないので・・・と。

急性期病院からリハビリ病院を経て自宅療養へ というお決まりコースの流れの中で、

さまざまな体験をするうちに抱いた気持ち。

お話をうかがって思ったことは、

そこここで行われていたはずの“支援”が とぎれとぎれであること 一方通行であること。

つまり 彼女にとって有益な情報を提供しているのではなく、

「ウチでできること」「あなたが使えるサービス」についての説明をしているだけ。

彼女の要望に対しては「ありません」「使えません」で一刀両断という残念さでした。

 

  『保険料を払っているから 困ったことになったらヘルパーさんが来てくれる

     ・・・なんて簡単に考えていたのよね 何も知らなかったのよね。』

 

そして 自分の暮らしは自分で作っていこうという覚悟をされたようでした。

制度に合わせた暮らしではなく。

そのために大事なお金を使うのだという 『おひとりさまの矜恃』 を感じました。

 

鎮痛剤と湿布のために 他人の手を借りて難儀して毎週通院するなんて

そんな無駄なことはしたくない 通院するのって大変なんですよ!

  ・・・と医者にはっきり言ったそうです。

 

  『そしたらね 家でできるリハビリの運動を教えてくれたのよ しぶしぶね。』

 

そう言って笑っておられました。

必要なことを 必要な時に 必要なだけ 

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