最近 「介護技術の基本形」を再確認する研修を受けました。
必要以上に相手の体に触れない「自立に向けた介護」の考え方を学ぶ機会になりました。
もちろん 何をもって「自立」とするかは人それぞれなので、
場面場面で介護の根拠を明らかにしていきながら、
体の動き 力の働く方向 適切な道具の扱い 言葉かけの意味 等々を細かく確認しました。
基本の基本を徹底する研修で 多くを学ぶことができましたが
介護の現場では まだまだ「個別ケア」は“理想”の域を出てないのではないでしょうか。
リスク回避…流れ作業…画一的…一方的…ゼロか百か…もっといくらでも書けそうです。
ほんとうの「自立に向けた介護」=「個別ケア」を実践しようとするなら、
そうとう考えないといけないし 丁寧な取り組みにはチームワークも必要ですから。
最近ご相談のあった家族の方(90歳の母が療養病床に)からも、
「大勢いる看護や介護職のなかで安心できるのは一人か二人」 という残念な言葉が。
態度や言葉遣いだけでなく 『手』の使い方が非常に気になるということでした。
乱暴なのは論外として、
ひとつひとつの動作に 介護者自身が根拠を持たせることができているかどうか。
『専門知識』がない家族の目にも おのずと見えているのかもしれません。
基本の“き”は大事です。