定期購読をしている【地域生活応援誌Juntos】(CLC発行)。
最新号の特集「その人らしい最期を支える」の中の一節「『ピンピンコロリ』の幻想」。
まさに私自身が自分の親に繰り返し伝えていることなので 大きく頷きながら読みました。
しかし この『ピンピンコロリ』幻想は強敵でして、
ことあるごとに『誰の世話にもならずぽっくり逝きたい』と言っています。
交通事故や心臓マヒなら『誰の世話にもならずぽっくり』逝けるはず
・・・なんていうことのほうが幻想だよ!
80年も使ってきた脳と体にガタがくるのは自然なことだよ!
80年もピンピンしてきたこと自体がすごい奇跡だよ!
そんなやりとりをしてきた私ですが 最近 もう反論や説得をやめました。
『お世話される自分』を想像せざるをえない年齢になって、
実際 からだのあちこちに老化による不具合が生じる現実に向き合っているわけですから。
賢い利用者になる第一歩は、
自分の人生を「まあまあこんなものかな」と肯定的に振り返ることかもしれません。
それができたなら、
「これからの時間をどうしたいか」を自分らしく描くことができる“賢い利用者”になれる。
『ピンピンコロリ』幻想から解放されて、
自分と自分の周りの人のことを「それほど捨てたもんじゃないな」って思ってくれるといいのだけれど。