孤独死といわれないために

ちょうど1年前の3月 愛媛で開催された「第15回日本在宅医学会」で講演を拝聴して以来、

尼崎市の長尾クリニック院長:長尾和宏氏の著書やブログのおっかけをしています。

   ⇒代表的な著書は「『平穏死』10の条件」 

最近のブログで「おひとりさま」の最期について書いておられました。

ずばり・・・孤独死といわれないために必要な2つのこと。

在宅での看取りに取り組んでいる氏によると・・・

 最期に警察が入らななくてすむために 次の2つのことを考え備えておく。

 ①最期に死亡診断書を書いてくれる かかりつけ医の存在

 ②毎日1回は見守ってくれる ヘルパーさんか近所の人

 警察のお世話にならないことも 『平穏死』の条件のひとつ。

 日頃から①と②が顔を合わせていれば 孤独死とはいわれないはず。

 

読みながら思ったのは、

かつて病院で経験した いわゆる「寝たきり」のお年寄りたちの最期のことです。

高カロリー輸液や胃ろうで生命の維持をしているけれど、

意思疎通はできないから(できないとされているから・・・?)話しかけられることもなく、

訪れる人はほとんどなく・・・。

なぜか 日曜祭日とか深夜帯とか 人の少ない時に亡くなっていかれることが多いのでした。

たぶん医療については十分に手当てされていて、

常に周囲に人はいるけれど 「孤独」な最期だったのではないでしょうか。

働く私のなかに どれくらい人としての温もりがあったのか、

今になって思うと 恥ずかしく身が縮む思いです。

 

孤独な最期を迎える人がひとりでも減るように、

微力でもできることをやっていきたいと思います。