社会福祉法人浴風会「介護支え合い電話相談室」による相談事例の本です。
60の相談事例が 見開きの1ページにひとつずつ。
相談のポイントや 対応の留意点などが簡潔にまとめられています。
必要最小限の情報提供をしつつ、
『匿名の電話相談』として介護している家族の声を聴くという姿勢が貫かれていました。
「介護家族を支える電話相談ハンドブック」 角田とよ子著 中央法規出版
電話をかけてくる人の半数が 「娘」 だそうです。
これにはハッとさせられました。
実を言うと おふくを始めた理由のひとつが、
「はたして自分の母親の介護ができるのか」 という私自身の悩みからでもあるからです。
ご両親の看取りをしてきたおふくスタッフのマユミさんも、
「母親の介護は とてもとてもしんどかった」 と繰り返し話しています。
母と娘のフクザツな関係についてはいろいろ言われていますが、
介護が必要になったときの葛藤はすさまじいだろうな・・・
私にとってはキツイ性格の母親(まだ要介護状態ではないですが)と相対するたびに思うのです。
今もうすでに マユミさんの存在が私の助けになっています。
ところで、
昨日のブログに書いた「話したいと思ってもらえる人」になるヒントが本の中にありました。
27頁から抜粋して紹介します。
相談員に求められる資質として次の5つ。
①判断力(相談者が何を求めて電話をしてきたのかを理解する力)
②想像力(相談者の話を聴いて、その状況や思いを想像し、共感する力)
③謙虚さ(相談者のためにということを常に考え、自分をおさえる力)
④気持ちのゆとり(相談者の気持ちをなごませ、自分の気持ちを切り替える力)
⑤協調性(相談員同士で信頼関係を築く力)
さらに、
「人に興味があり、相談業務以外にもさまざまなことに関心をもち、個性を活かして暮らしている人」とも書いてありました。
まさにその通り! と拍手しました。
日々自分を磨くことを疎かにしないようにと気を引き締めました。