『洗心』 こころの汚れを放っておかないで
手足の汚れは目についても、心の垢や汚れには気づかないもの。
無頓着に放っておけばおくほど、汚れは落ちにくくなりますよ。
(永井正之監修「ふっと心がかるくなる禅の言葉」ナガオカ文庫20頁より)
この言葉について書きたくなったのは、
おふくを見学に来られた若いふたりに出会ったからです。
いつも研修講師の仕事でお世話になっている方が連れてきてくれたのは、
社会福祉士の資格を取得する勉強をしているという大学生でした。
ふたりの放つ『若さ』のきらきらオーラ☆彡に見とれつつ、
自分のこころの汚れを顧みてしまった次第です。
「心の垢は大人になるほどたまっていきます。
無頓着に放っておけば置くほど、汚れは落ちにくくなります。
汚れをためないためのひとつの方法が修行や善行であり、
日々の生活の中で人を思いやり、
やさしく接することなのではないでしょうか。」 (89頁より)
『若さ』ゆえの無垢な脆さを手放すかわりに、
深くは傷つかないでやり過ごす術を手に入れているはず。
自分が取り込んだ『毒』 吐き出す『毒』 身につけたトゲ・・・。
ふたりと過ごした時間 そんなことを思いました。
シミは落とせないかもしれないけれど・・・
自分の『毒』やトゲに無頓着にならないよう 歩歩是道場です。