会話のできない中学生がつづる内なる心 東田直樹 ㈱エスコアール出版部
1992年生まれの著者が 中学生のときに出版した本です。
自閉症についての 58の質問に答える形になっています。
昨年12月に開催された『NO NUKES えひめ』で出会った人から、
東田直樹さんのことを教えてもらい読みました。 ⇒ 12月3日「おふくの時間」
著者の心の内や身体に起きていることが まっすぐに伝わってきました。
困難さを表現しているのに 透き通っているのはなぜなのでしょう。
『話せるということは、声を出せるということではありません。
みんなは、そのことをちゃんと分かっていないように思います。
言葉を話せるようになりさえすれば、自分の気持ちを相手に伝えられると思い込んでいませんか?
その思い込みのために、僕らはますます自分を閉じ込めてしまっているのです。
声は出せていても、言葉になっていたとしても、
それがいつも自分の言いたかったこととは限らないのです。
・・・(略)・・・僕たちの話す言葉を信じ過ぎないでください。・・・』 (28頁より)
『自分の気持ちを相手に伝えられるということは、
自分が人としてこの世界に存在していると自覚できることなのです。
話せないということはどういうことなのかということを、
自分に置き換えて考えて欲しいのです。』 (31頁より)
ありがとう 東田直樹さん。