自分の行為が相手にどう受け取られているか ということに鈍感になると、
看護や介護の行為は 「作業」になってしまいます。
「適切な処遇」という名のもとに 生きていく不自由さを援助しようとすると、
強者から弱者への「価値観のおしつけ」になってしまいます。
感じ方も 受けとめ方も 幸せの価値観も 人それぞれで、
関係性のなかから生まれるのが “ケア” だから、
点数化なんてできないはずです。
目の前の この人のために 心をこめてかかわる。
「大切なのは、どれだけたくさんのことや偉大なことをしたかではなく、
どれだけ心をこめたかです。」
「身近な小さなことに誠実になり、親切になりなさい。
その中にこそ私たちの力が発揮されるのですから。」
(中井俊已著『マザー・テレサ愛の花束』PHP文庫より)